中国シルクロードの旅(西安 2)


 西 安 [ 大雁塔、青龍寺、華清池、碑林博物館]
|@ 兵馬俑博物館 | A 西 安 [ 大雁塔、青龍寺、華清池、碑林博物館] |B 西安餃子 |
西安の中心部は城壁に囲まれたその中にある。私は1999年にその城壁の上からライトアップされたという町を見たのだが本当に薄暗く怖い町という印象であった。現在、メインストリートは近代化されて有名ブランドのショールームもたくさんできて、その照明で町も明るくなってきた。しかし、個人商店などは裸電球1つなので、かなり薄暗い。
西安は歴史のある街なので、市内、郊外に有名な場所があって、1ヶ月以上滞在しないとすべてを見切れないということである。
整然と区分けされた町並みは、大変分りやすく、京都の平安京もここを参考として造られたという。

鐘 楼 鼓 楼
西安は城壁に囲まれた町です。その城壁内を東西南北に抜ける大路(大通り)が交差する場所にあるのがこの鐘楼です。1384年西大街・広済街口に建てられ、1582年現在の場所に移築されました。
この鐘楼を中心にしてロータリー状になった大きな交差点で東西南北の大路がつながっています。
高さ36mの木造建築。土台はレンガ。外観は三層、内部は二層の鐘楼となっています。
鼓楼は1380年の建造です。かつて日が暮れるとドンドンと太鼓がたたかれ、西安の門が閉ざされました。
高さは34m。

 西 安
 

 
市内南門から約4kmにある大慈恩寺は、唐の高宗が母の文徳皇后の供養のために648年に建てたもの。大雁塔はその境内にあり、西安のシンボルとなっている。
652年に
『西遊記』で知られる玄奘三蔵法師がインドから帰国後、持ち帰ったサンスクリット語の仏典の保存のために建てられた。
当初は五層の塔であったが、則天武后の時代に大改造を行い十層になった。しかし、戦乱などで上部が崩壊し、現在は七層で、高さは64mある。
内部の木製のらせん階段を登ると、最上部まで行くことができる。
塔の南側の入り口の左右には書家(チョスイリョウ)による碑があり、太宗の「大唐三蔵聖教序」と高宗の「大唐三蔵聖教序記」が納められている。

 西 安
青龍寺は日本と深く関係のある寺です。唐の時代(658〜849年)に、日本から19回の遣唐使が長安に派遣されました。804年に第16回の遣唐使に随行した弘法大師空海は長安で三年間、真言密教を中心に、儒教、道教、医学、音楽及び料理などを勉強して806年に帰国しました。その後、空海は高野山に金剛峰寺を建立して真言宗を広めました。また、漢字の草書体を利用してひらがなを作ったとも言われています。

なお、日本にある四国霊場第36番青龍寺は、帰国した弘法大師が四国を巡錫中、この地の山上の老松に杵が有るのを見、この事を嵯峨天皇に奏聞したのち一寺えお建て、山号を投げた杵にちなんで独鈷山と号し寺号は恩師を偲んで青龍寺と名付けられ、四国36番札所に定められた。(四国霊場第36番札所清龍寺HPより)

回廊

空海記念堂
1984年に青龍寺に恵果・空海記念堂が再建されました。展示室には空海と日本の関係文献などが展示されています。

空海記念碑
空海に縁のある日本の真言宗の門徒衆が1982年に建立。
記念碑は高さ9.5mの大理石造りの三層になっている。

 西 安
1991年までは「陜西博物館」であったが陜西歴史博物館の開館に伴い、現在は石碑展示施設の石碑博物館となっている。
宋の時代に建てられた孔子廟を利用した博物館で、歴代書家の石碑を数多く収集、展示している。
館内は「西安碑林」「歴史陳列」「石刻芸術」に分かれている。漢代から清代にかけての石碑のコレクションは「西安碑林」と呼ばれ、この博物館の展示物のなかで最も有名。王義之、欧陽詢、顔真卿、虞世南など、書道の大家の作品が立ち並んでいるほか、玄宗皇帝の書もあり、中国最大の書道芸術の宝庫の場所。

碑林博物館入口

碑 閣

碑閣に立っている玄宗皇帝の筆になる石碑(孝教碑)

石碑群
王義之、欧陽詢など、書道の大家の作品が立ち並んでいる
 

Movie
石碑に白い紙を貼り付けて拓本を取る作業をしている。
,
 西 安
西安の北東約30kmの驪山(リーシャン)の麓にある有名な温泉温泉地である。そして、玄宗皇帝と楊貴妃が過ごした別荘地で有名。玄宗皇帝が使った「蓮華湯」や楊貴妃専用の「海棠湯」などの浴場跡が発見され史跡となっている。、また、1936年の西安事件で、蒋介石が張学良らに監禁された場所で事件時の蒋介石の執務室もそのまま残されている。

画面をクリックするとMovie

以前は池にあった楊貴妃像

楊貴妃が入ったといわれる浴槽
 | 画面上 | シルクロードTOP 自遊生活 |
Copyright(C)2006 Tadano-Mohroku, All rights reserved...
inserted by FC2 system