中国シルクロードの旅(敦煌 1)


 西 安                莫高窟
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いよいよ敦煌へ。敦煌は西安から約1700km。飛行機で3時間20分かかります。
敦煌の敦は「大きな」、煌は「盛ん」の意味で、漢代には、沙州と呼ばれ、武威、張掖、酒泉とともに西域の軍事上の要衝となっていました。また、シルクロードの東西交流の拠点となって栄えた砂漠のなかの古代都市です。
人口は約12万人。市内には3万人が住んでいます。
 西 安

莫高窟のシンボル九層閣(第96窟)
北大仏が鎮座している
栃木県鬼怒川温泉にある「東武ワールドスクエア」で1/25の莫高窟をみて、数百の仏像が石窟の中にあるということなので一度行ってみたいと願っていました。いよいよその日がやってきたのです。
莫高窟は敦煌から南東へ20km離れた砂漠の中にあり、シルクロード最大の見所で、中国三大石窟の一つに数えられる仏教美術の宝庫です。
切り立った岩壁に沢山の石窟が掘られ、その中には仏像や仏画が納められています。
ただし、入場する際に荷物検査を受けカメラの持込が禁止さます。(娘曰く「カメラ小僧」の)私にとってカメラがなければ「これでは来ないこと」と同じになってしまいました。
そこで、土産物店で180元を130元にまけてもらった「写真集」で、仏像を紹介することにします。
第96窟 北大仏 第130窟 南大仏
正面中央にある莫高窟のシンボル第96窟は八層からなる建物で、その中には大きな大仏様が鎮座しています。不信心な私ですがそのすごさに思わず合掌してしまいました。
この大仏様と130窟の大仏様は岩をくり抜き彫られたものです。
莫高窟で2番目に大きい南大仏です。これも見上げんばかりの大きな仏像で、見上げると首が痛くなります。頭は7mもあります。いずれも唐の時代のものです


岩山に掘られた洞窟群
第148窟 釈迦涅槃像 第158窟(特別窟) 釈迦涅槃像
涅槃仏は(775年頃)の造営といわれ、長さは15.8mあります。
天井には千仏があり、仏の後方の壁に涅槃経変が描かれています。また、後部の大勢の塑像=お釈迦様を見つめる弟子たちはみな悲しそうな顔をしています。

この涅槃仏は、世界一の涅槃像といわれています。
お顔を下から、上からそれぞれ見ると違った表情を見せますが、いずれも柔和なお顔が印象的です。長さは16m。

  
第45窟 菩薩像 第57窟(特別窟) 観音菩薩像

中央に中尊を安置し、その左右に2比丘、2菩薩、2天王の塑像が配置されている

イスラム教の進出により仏教関係のものが破壊され、また、ロシアから逃げ延びてきた人たちがこの洞窟に隠れたりして、洞窟内で火を使いそのススで天井が真っ黒になったところがあります。この75窟もそのような状況ですが、たった一つこの壁画だけは変色も殆ど無く、当時のままの色彩を保っています。







第275窟 交脚弥勒菩薩像

高さ3.34m。北朝期最も高い塑像。頭には化仏のある宝冠を戴いている



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