中国三千年の歴史を訪ねる旅(洛陽)  .
 
中国三千年の歴史を訪ねる旅

洛 陽


洛陽への特急列車
午前9:42西安発の特急列車で洛陽へ。
中国国鉄の列車等級は硬座(普通車)、軟座(グリーン車)、双層軟座車(2階建てグリーン車)、軟臥(A寝台)などがあります。私たちが乗車した特快列車は赤とクリームのツートンカラーの2階建てディーゼル車で、その中の双層軟座車(2階建てグリーン車)へ乗車しました。
洛陽まではおよそ5時間20分の列車の旅です。車内では、若い販売員が果物を剥いて、それを社内販売していましたが、手剥きなのでちょっと手が出せませんでした。
列車は西安を出発すると、しばらくの間は丘陵地帯を走り、そして、その後、はてしなく広がる大地を走ります。その広い大地はとうもろこしの畑で埋め尽くされています。
洛陽駅へ到着すると、その駅前は、ちょうど入学シーズンのため新入生に対しての入学案内用の大学の案内所がいくつも並び、また、物売りも多くごった返しており、一人では歩けないようなないような雰囲気です。


洛陽について

洛陽は河南省の西、黄河の中流地にある。中国の七大古都の1つとして、歴史上9つの王朝の70の帝王が都をここに置いていた。多くの名所旧跡のほか、ボタンの花が有名で毎年の4月に催される「ボタンの大会」は国内外から数多くの観光客を引きつけている。ここの唐三彩、青銅器、提燈などの工芸品はとても有名である


龍門石窟

龍門石窟(りゅうもんせっくつ)は、莫高窟(ばっこうくつ)、雲崗石窟(うんこうせっくつ)と並ぶ中国三大石窟の一つです。バスを降りてから1キロ以上歩きますが、石窟は大きな伊河に面しており、川風がたいへんさわやかで気持がよく苦痛ではありません。しかし、お年を召した方にはちょっとツラーイかも。
石窟は、伊河の両岸、龍門山と香山の山肌に494年から400年間にわたって掘られたもので、中でも最大の廬舎那仏(るしゃなぶつ)=「大仏さま」の高さは17mもあり、奈良の大仏より、頭の部分の3m分高いそうです。話によると、この大仏が奈良の大仏のモデルだそうですが、日本人は相当昔から中国へ来てその影響を受けていたと思うと、さすがに4000年の歴史を持つ中国にはかなわないと思いました。しかし、文化大革命によりかなりの石仏が壊されたそうで、残念なことです。 


龍門石窟入口

石窟群



文化大革命時にかなりの石仏が壊されて
顔などが破壊されてしまった


破壊されず残った仏像

 
廬舎那仏(るしゃなぶつ)=「大仏さま」の高さは17mもあり、奈良の大仏より、頭の部分の3m高い



強引な物売り

[物売り]

私は、キリリとした端整?なというより単細胞な顔立ちをしているため、簡単には物売りのお兄ちゃんのターゲットにはなりません。しかし、同じツアーのオジサンはいろいろなところで物売りの餌食になって、買わされていました。
龍門石窟入口付近は、ご多分に漏れず絵葉書や絹のスカーフなどの物売りが多く「シェン円、千円」と声をかけてきます。うっかり立ち止まったりすると、そういった人々に囲まれてしまいます。そのため買う気がない時は強気になって進まないと、何かを買うまで放してくれなくなる場合があります。
しかし、ここの物売りはとんでもないヤツで、江戸っ子の私を餌食にしようと、写真のようにしつこくつきまといます。
ところで、餌食になったオジサンの買ったものを見せてもらったところ、このオジサンもしたたかでテーブルクロス10枚千円のところを15〜6枚ほどせしめていました。物価が安いとはいえ1枚60円とは安い!
「私も買えばよかった」と嫁も悔しがっていました。





白馬寺

中国最初の仏教寺院。寺の名は、紀元67年、後漢の明帝が派遣した使者が、インドの高僧二人とともに、白馬に仏典を乗せて帰って来た事にちなむと言われる(創建はその翌年)。寺の東には、唐の宰相・狄仁傑をまつった狄公祠、斉雲塔という13層の塔がある。


関林廟(かんりんびょう)

関林廟は、三国志で有名な曹操(そうそう)が関羽(かんう)の首塚(くびづか)として祀ったところです。横浜中華街にも関帝廟があるように一般的には商売の神様としてあがめられています


あちこち道路拡張で道はデコボコ。しかしバスはびゅんびゅん飛ばします。コワーイ!

砂塵舞い上がる洛陽市内

洛陽駅前市場/紹興酒は一本50円でした。


[黄河] 洛陽市外を流れる黄河〜チョコレート色をした川の水の色が印象的です


食事

いろいろなところで中華料理を食べましたが、日本の女性ツアー客は、必ずといってよいほど、出されたコップ、お皿などを持参の除菌ナプキンを取り出し、せっせと拭いています。確かに、コップなどは洗剤で洗っていないみたいで薄汚れていましたけれど・・・・。

ところで、ツアーの中に洛陽の大学へ留学中の娘さんを持つご夫婦がいて、その娘さんも一緒に食事をしたのですが、突然「このマーボー豆腐は味がおかしい。みなさん食べないほうがよい」と言って、係りの人にクレームをつけてくれました。豆腐が腐っていたのです。くいしん坊の私はすでに「すっぱい味が美味」と思って食べてしまったことは言うまでもないことです。
料理人から代わりの料理が出されましたが、こんな状態なので食べる気力もなくなりました。と、言うより、私の娘曰く「食べる気力の問題というより、お父さんは食べすぎなんだヨ」とのことです。
不思議なことに、お腹の方は大丈夫でした。




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