ウィーンの森北部にあるハイリゲンシュタットはウィーン中心部から地下鉄で約20分。さらにベートヴェンの「遺書の家」へ行くためには、トラム(路面電車)に乗り継いて約10分ほど、その終着駅から約15分ほど歩きます。 冬場は観光客などおらず、トラムの終着駅Beethovengangには人っ子一人おりません。案内板なんて雪に埋もれているのか見当たりません。 内心「えらいとこに来ちゃったなぁ」と不安になりましたが、犬を散歩させている若い夫婦がいたので、早速、場所を聞くことにしました。(ちなみに、道を聞くときには必ず犬の散歩をしている人(地元の人?)に聞くことにしています) しかし、「そんなところは知らない」と冷たいご返事。が、この二人は、人を見かけるや否や人を呼びとめて、聞いてくれることに・・・。 そして、ついにその場所を知っているオッちゃん(私もオッちゃんですが)に出会うことになりました。 早速、雪の上に案内図を画いてくれて一件落着と、思いきや、その方向へ歩き始めたところ、そのオッちゃんが追っかけてきて「方向が違う!」と、行くべき道を指差してくれました。地獄で仏とはこのことのようです。 |
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道を教えてくれたオッちゃん。 写真を撮らせてと、頼んだら仁王様のように直立不動でした。 その姿に思わず「ダンケ、ダンケ」と合掌している自分がいました。 「遺書の家」には数人の日本人がいました。ハイリゲンシュタットから1時間かけて迷い歩いてきた人もいて、つくづくここは観光地ではないのだなぁと実感しました。が、日本人には有名なところなのかもね。 |
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