風まかせ・自遊山歩(入笠山) 

毎年恒例の八ヶ岳合宿を今年は9月中旬に行いました。真夏日が続く東京でしたが、ちょうど台風一過で、信州にも秋風が吹きはじめて、清い心の持ち主である我々もさわやかな時を過すことができました。
ところで、今回も家に居るだけでやたらと暑苦しくなる爺さん達が、4日間も留守にするというので家族からも喜んで送り出されてきているようです。


加藤隊長の企画のハイキングの部は、我々の脚力(というより無気力さ)を考えて、八ヶ岳の向かい側にある入笠山(1955m)となりました。
山頂近くの駐車場から小学生が走って登れるという山です。
そこで、入笠山に登った後、入笠湿原と大阿原湿原を組み合わせて、今回のハイキングをまとめることになりました。

晴天に恵まれた入笠山の山頂からは、360度の大パノラマが広がり八ヶ岳はもとより乗鞍、槍ヶ岳までが望めるというすばらしい景色に出会えることができました。
また、入笠湿原にはエゾリンドウが咲き乱れ、約2000kmの旅をするというオキナワの蝶・アサギマダラを発見したときは一同大コーフンに包まれました。



入笠山は富士見町の富士見パノラマリゾート(スキー場)の上部、八ヶ岳連峰と向い合ってそびえる山である。

入笠山という名前の由来は、山の形が冬に保存用に積み重ねて置かれる稲わらの束(ニョウ)の形に酷似しているからという説が最も有力ですが、他にも、編み笠に似ているからという説や、雨が多い場所なので「笠(かさ)を持って入る」ところからという説もありますが・・・。



入笠山ハイキングMAP



【コースタイム】
コースガイド  入笠山駐車場→0.40→入笠山山頂→0.50→入笠湿原(0.30)→大阿原湿原(0.30)


準備運動もせずに登頂開始。「こんな山で遭難?」という熟年ハイカーの遭難パターンですね

駐車場の奥から登り始めます。道は整備されていますが、勾配は結構急です。、
15分ほど登ると、途中岩場のある「一般コース」と岩場を避ける「岩場迂回コース」に分岐します。

日本カモシカの食害から高山植物を
守るため網戸が設けられている



岩場迂回コース
山頂への分岐点。迂回コースは15分で山頂へ

岩場コース
岩場が多く急坂が続くが山頂まで10分

ところが、ほぼ同時に山頂へ到着。
迂回コースにすればよかった。

岩場コースでは、途中で八ヶ岳が見える

ようやく頂上へ

中央、北アルプスが望める

入笠山頂上は360度の大パノラマが広がっていた
山頂から八ヶ岳・南アルプス・富士山・諏訪湖・御岳山・乗鞍岳・美ヶ原・霧ヶ峰が見える360度の大パノラマがすばらしかった。

入笠山頂上からの八ヶ岳(パノラマ合成写真)

入笠山頂上からの富士山

諏訪湖も見える

入笠山から遠くに北アルプス、中央アルプスが望める


入笠湿原
入笠湿原一帯は、6月上旬に咲く約80万株というスズランの群生で有名なところです。
6月下旬〜7月中旬のアヤメ、7月下旬のノハナショウブ、8月下旬〜9月上旬のサワギキョウと、その他にもさまざまな高山植物が見られる場所です。

エゾリンドウの群生

アサギマダラ
春には北へ、秋には南へと、2000kmを旅するという沖縄の蝶。


大阿原湿原

遊歩道が整備されていて
途中まで車椅子で入ることが出来る

疲れ知らずの老人たち

ささやかな昼食後

空気は澄んでいて気持ちが良いが、
やはり暑くなってきた

大阿原湿原は(この季節は)花が少ないですね
サルオガセ(別名:天女の舞い)
花の咲かない植物で、苔に近い仲間の地衣類に属し、長く木の枝から垂れ下がる。
空気中の水蒸気を吸って生き、空気が澄んでいないと育たない


サルオガセ


奥鬼怒湿原の花

ワレモコウ

アキノキリンソウ

ウメバチソウ

トリカブト

ゴマナ

ツリフネソウ

エゾリンドウの群生

エゾリンドウ


マツムシソウ


  (風まかせ自遊山歩)

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2010.9.11
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