ぐるっとスペイン(セヴィリア)  .
ぐるっと スペイン Sevilla

   
いよいよやってきましたセビリア。
音楽の世界では、ビゼーの「カルメン」、ロッシーニの「セビリアの理髪師」、モーツァルト「ドン・ジョバンニ」等オペラの舞台になった町。また、絵画ではベラスケス、ムリージョ等が活躍したところ。
新大陸発見のバブル景気で、経済的に栄えたことがその理由のようです。

セビリアはアンダルシア州の州都で人口は約70万人。スペイン第4の都市。
この町は、グアダルキビール河沿いに位置しており、コロンブスの新大陸?(アメリカ)発見後、新大陸からの金銀、香辛料の積み下ろし港としてイベリア半島で最も重要な港として繁栄しました。
 
この年のスペインの春は、異常気象の影響でかなり寒い日があったのですが、さすがにセビリアは暖かく花が咲き乱れていました。
特にジャカランダの紫の花が満開の時だったので、街全体が一種独特の雰囲気でした。


◆ スペイン広場

セビリア市中心にある広場で、1929年に開催されたセビリア万国博覧会の会場施設として造られたものです。

パビリオンとして建てられた建物は、セビリアをはじめアンダルシアの典型的な建築様式であるムデハル様式を取り入れたものとなっており、建築家アニバル・ゴンサレスの作。

両翼に半円形に延びる回廊と、スペイン各県の歴史的出来事を描写したタイルがはめ込まれている。

歴史的出来事を描写したタイル

◆ カテドラル/CATEDRAL

スペインで最大のカトリック寺院。
ヨーロッパでもローマのサンピエトロ寺院、ロンドンのセントポール寺院に次ぐ大きさです。幅76m、奥行き116m。

15世紀に計画され、百年かけて造られ、ゴシック様式としては最後の大寺院です。。

中央礼拝堂と合唱台の間にコロンブスの棺があり、当時のスペインの4王に担がれています。コロンブスの遺体はハイチで埋葬されていましたが、1898年にスペインに返還されました。


カテドラル

中央礼拝堂の主祭壇には黄金の簾がありキリストの生涯を表した彫刻がある

キリストの生涯を表した36の浮き彫り彫刻

◆ ヒラルダの塔/TORRE DE LA GIRALDA

カテドラルに隣接しており、セビリアのシンボルとなっているのがヒラルダの塔。

12世紀末にイスラム教徒によって建てられたミナレット(祈祷の塔)で、イスラム教寺院の一部でした。
その後、キリスト教徒がセビリアを奪回した後、イスラム寺院は取り壊されましたが、塔は鐘楼として残されました。高さ約98mです。

また、この鐘楼にある時計は、1764年製でスペイン最古の時計と言われます。

なお、ヒラルダとは、16世紀ごろにこの塔の上にブロンズ製のの女人像が設置され、その像が持つ旗が風を受けてぐるぐる回り、風見(ヒラルディーヨ)の役を果たすことからこの名前がつきました。


カテドラルとヒラルダの塔


塔の内部は階段ではなく螺旋状の坂道となっており、イスラム時代には、ロバに乗り塔の上に登り、鐘楼を打ち祈りの時間を知らせたそうです。

オレンジの中庭(パテオ)からの塔

ヒラルダの塔からのセビリア市内

高さ70メートルの展望台からは、アンダルシア特有の家並みや闘牛場が望める。

展望台の上部には、大小28の鐘が並んでいる。

モーツァルト/歌劇「ドン・ジョバンニ」でよく使われるセットは左端正面の家がモデルとなっている



◆ アルカサル/ALCAZAR

9世紀にコルドバのアブデラーマンII によって造られた宮殿で11〜12世紀に拡張され、レコンキスタ後、13世紀に入って改築されたムデハル様式の建物。

現在残っている城の大部分はこの改築後の建物ですが、アラブ様式を取り入れつつ、スペイン独自にサラセン芸術をつくり上げ、ムデハル様式と呼ばれます。


イスラム教支配下に回教徒によって建てられた城塞(アルカサル).
正面の赤い壁面の門はイスラム時代から残る正門で、上部にライオンが描かれていることからライオンの門と呼ばれる



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