城下町てくてく歩き(滋賀県・安土城)   .
やっぱり最初は織田信長の安土城ですね・・・。

(岐阜県安土市)
  
中学・高校の歴史の授業はニガテでした。
「いい国(1192年)造ろう鎌倉幕府」
試験の穴埋め問題にでるんですよね。年号が・・・・。
本を見ればわかるものを何故憶える必要があるのか、といつも疑問に思っていました。
むしろその時代背景の中で人間はどう生きてきたのか?etc・・・・歴史をもっと興味深く教えるべきと・・・・ナマイキなヤツですね。

案の定、鎌倉幕府が成立したのは1192年ではなく1185年に変わっているそうな。
その後、サラリーマンとなり(誰もがそうなるように)歴史小説を、特に、小説の中で織田信長が出てくる本をむさぼり読みました。

そしていつか、信長が天下統一を目指した安土城へ行こうと考えていました。
会社生活を卒業して3年目の春、天下取りに全く無縁な私は安土城を目指したのです。

発掘された安土城址は、思いのほか整備されていて、天主台(天守閣)跡から信長が見ていたように琵琶湖越しに京の都を眺め、感動の一日を過しました。
もっとも京の都はかすんで見えませんでしたが・・・・。


安土城址のある安土山(標高199m)
五階七層(全高37m、地上6階、石垣内1階)の天主がそびえていた



安土城址(百々橋口の城址石碑)


織田信長(天文3年~天正10年)が武田勝頼を長篠の戦でうち破ったのは天正3(1575)年。
その翌年(1576年)に天下統一をめざした信長は、丹羽長秀を総普請奉行として、標高199mの安土山に安土城を築城させました。
安土城が完成したのは、3年後の1579年、3千人の人々が動員されたといわれます。

完成した天主台(天守閣)は、五階七層(全高37m、地上6階、石垣内1階)というもの。
日本の建築史上でも稀な木造高層建築で、まさに天下統一を象徴する豪壮たる建造物でした。

琵琶湖を見下ろす安土山は、戦後の干拓により湖岸から大分離れてしまいましたが、当時は、西・北・東部が琵琶湖に囲まれた要害の地でした。
琵琶湖の水運の便を活用して、京の都へすぐ駆けつけられるなど政治的にも戦略的にも有利な立地条件にあったためです。

山頂には、信長が住む天守・本丸が構えられ、山腹には徳川家康、羽柴秀吉など配下の武将の屋敷が置かれました。
また、信長は楽市楽座令を出し、城下町の商業の発展を図り、そして、外国人宣教師による日本初のキリシタン神学校・セミナリヨを開くなど、国際的な雰囲気を持つ城下町であったといいます。

今は田園風景溢れる町ですが・・・・。

安土城郭資料館にある復元安土城(1/20のスケール)



安土城地図


大手口入口
道幅6mの大手道が直線的に約100mにわたって続き、その後も石積みの階段が安土山の山頂(標高199m)に向かって続く。
勾配はかなりありきつい。足腰弱くなるとツライですね。


伝・羽柴秀吉の屋敷跡
羽柴秀吉、前田利家は一番下の大手口近くに屋敷を構えていた。

伝・羽柴秀吉の屋敷復元図
信長に毎日呼び出され、約400段もある
急な階段をよく上り下りしていたもんだと、
感心してしまいます。




約400段の階段を登る

天主閣まであと190段


石段にある石仏




本丸跡






天主台b跡





天主台礎石(ここは地下一階部分)
天主完成から3年後の天正10年(1582)6月2日未明、本能寺の変により信長は自害。
混乱の中で天主台も焼失。



信長も見たであろう安土城からの京の都(かすんで見えない)
現在の安土山は干拓などによって湖岸からだいぶ離れているが、当時は三方を琵琶湖に囲まれた要害の地であった



伝・二の丸の信長廟
現在の伝・二の丸中央には信長廟が鎮座している。
明智光秀を討った羽柴秀吉が天正11年(1584)2月、信長の一周忌法要を大徳寺で行った後、信長の太刀、烏帽子、垂直などを埋めて廟所としたものです。

黒金門跡
黒金門は城内の中核部となる本丸,伝・二の丸,伝・名坂邸(伝三の丸)への西側から入る要所で、石積みの階段を直角に2度曲がって城内へ導き入れる“外枡形虎口”の構造となっている。
なお、ここまで330段、天主台まで78段の階段が続く。



信長の菩提寺・摠見寺(そうけんじ)の三重塔

室町時代の建物で、棟札に享徳三年(1454)建立、天文二十四年(1555)修理との墨書きがある。
天正三年~四年に信長公が甲賀の長寿寺(甲賀市石部町)から移築したものとされている。

二王門楼門
摠見寺・仁王門楼門と、門内に安置されている木造金剛二力士立像はともに国の重要文化財
棟木に、元亀二年(1571)七月甲賀武士山中俊好建立門

 
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