32作口笛を吹く寅次郎 備中高梁市

    
車寅次郎 渥美清
さくら 倍賞千恵子
さくらの夫・博 前田吟
マドンナ(朋子): 竹下景子
朋子の父: 松村達雄
朋子の弟石橋一道: 中井貴一
弟の恋人・ひろみ 杉田かおる
ロケ地 岡山県備中高梁市・
因島
あらすじ   
 ★ 1983(昭和53)年12月公開


アクセス:
倉敷駅より伯備線で備中高梁駅まで約30分


備中の小京都と呼ばれる高梁は城下町です。
ここを舞台に男はつらいよ「第32作・口笛を吹く寅次郎」が撮影されました。(第8作「寅次郎恋歌」にも出てきます)
備中高梁市は岡山県の内陸部山岳地帯を南北に流れる高梁(たかはし)川の両側の谷間に位置しており、市街地の北端に位置する臥牛山(がぎゅうざん)の山頂には現存天守閣を持つ城としては最も高いところ(標高433m)にある備中松山城があります。

市内には男はつらいよの撮影現場となった薬師院、武家屋敷館、紺屋町美観地区、商家資料館など数多くの文化遺産が点在しています。

標高433mの臥牛山頂にある備中松山城


◆ 薬師院
                      薬師院と松連寺
薬師院は寛和年間(985〜987年)花山法皇の開基といわれる。真言宗。
松連寺は元和12年(1615年)の建築。真言宗御室派仁和寺の中本寺。現在の寺は明暦3年(1657年)備中松山藩主・水谷伊勢守勝隆により新築されたもの。
城郭のような石垣は、武家諸法度で城の新築が禁止され修理も難しい時代に城の砦として築いた。

薬師院は「男はつらいよ」の舞台になった。

マドンナ・朋子(竹下景子)さんと
出会った薬師院(映画では蓮台寺)

薬師院の山門

この階段で出会う

C 松竹株式会社
朋子さんの父・石橋泰道(松村達雄)は、博の父の菩提寺、備中高梁にある蓮台寺の住職。
博の父の墓参に来た寅さんと意気投合し、二日酔いで法事に行けなくなった住職の代わりに、寅さんがピンチヒッターをつとめてひと騒動。

薬師院下には「ロケ地」の碑が建っていた

油屋旅館
博の兄弟三人が亡き父の家の
処分を話し合った場所

◆ 武家屋敷通り

武家屋敷通りは「博」の実家があるという設定
藩政当時の面影を色濃く残す白壁の長屋門や土壁がつづく
博(の父親)の実家・・・「岡村邸」の門

寅さんの妹・さくらの夫・博が高梁出身という設定なので、武家屋敷通りにある「博」の実家として映画に登場した。
この門は、明治10年(1877)、上房郡役所の門で、大正年間、岡村家が郡役所の移転で不要になった門を買い取り、自宅の門としたそうだ。

◆ 紺屋美観地区

紺屋町では町家通りで
ひな祭りを開催していた

商家の各店先に雛飾りが飾られている

紺屋町美観地区

病気の父を支えながら店の配達などでがんばっている一道の恋人・ ひろみちゃんの酒屋(白神食料品店)は紺屋町美観地区にある


◆ 備中松山城

鎌倉時代、有漢郷(現高梁市有漢町)の地頭秋庭重信が大松山に城を築いたのを起源とし、1683(天和三)年に水谷勝宗によって3年がかりで修築され、今の備中松山城になりました。

高さ10m以上の巨大で切り立った岩壁がそびえる難攻不落の城 駅前から「ふいご峠」まで車で約10分(タクシー1600円)。そこから徒歩20分。


京成・柴又駅
映画の寅さんはフラれるのが定番ですが、この回は朋子さんが想いをよせます。
寅さんのキモチ次第でこの恋が実るはずだったのに・・・・。意気地のない寅さんは・・・・・。
(恋が成就してしまうと映画が続きませんが・・・)


柴又駅での朋子さんとの別れのシーンは朋子さんの切なさが画面いっぱいにでていて印象的だったですね。

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