金福寺は、平安時代の初期・貞観6(864)年に円仁(慈覚大師)の遺志を継いだ安恵(あんね)僧都が創建した。慈覚大師自作の聖観音像を本尊として 天台宗の寺院として創建されている。その後、江戸中期に鉄舟和尚が再興し、現在は臨済宗南禅寺派。
井伊直弼の生涯を描いた舟橋聖一の歴史小説「花の生涯」に登場する村山 たか女が寄進した弁天堂がある。
たか女は文久2年、勤皇の志士によって三条河原でさらし者にされたが、3日後尼僧に助けられて、金福寺に入り尼として明治9年までの14年間を過ごし、この寺で生涯を終えた。