春日部地区稲門会(落語観笑会・ふれあい寄席)  .
 
 

主  催 :東部地域振興ふれあい拠点施設・ふれあいキューブ
協力(企画・制作):早稲田大学校友会・春日部地区稲門会(落語鑑賞同好会)

出演者プロフィール    演 目




ご挨拶(プレトーク)
公演の前に楽生師匠の提案で、地元に所縁のある三人によるプレトーク。会場の雰囲気がこれで一挙に盛り上がりました。
早稲田大学校友会・春日部地区稲門会(落語鑑賞同好会)が企画・制作面で全面協力した「かすかべ・ふれあい寄席」は、831日にふれあいキューブ・ホールCにて開催されました。

おかげさまで、チケットも完売(200席)して
大盛況のうちに終了しました。


第一回目の出演者として、春日部に所縁のある噺家さん、すなわち、地元・春日部高校出身の三遊亭楽生師匠と一ノ割出身の講談師・神田蘭さん、草加出身の二つ目・三遊亭楽大さんと前座の三遊亭楽天さんをお呼びしました。

「地元ネタ」もふんだんにあって、観客のみなさんもご近所に住んでいた芸人さん達が演じると知って、親近感も覚えたようで会場も大いに盛り上がりました。



 

出演者プロフィール






三遊亭楽生
(さんゆうてい らくしょう)





HP >>   

 
 [師匠]    六代目 三遊亭円楽
 [出囃子]  元禄花見踊り前弾き
 [出身]    埼玉県さいたま市岩槻区
 [生年月日] 1977年7月15日
 [最終学歴]  埼玉県立春日部高校

 【経歴】
  • 1997年4月 六代目 三遊亭円楽に入門し、「楽花生」
  • 2001年3月 同名のまま二つ目昇進
  • 2006年6月 中国語習得のため中国留学(上海東華大学、北京語言大学)
  • 2007年7月 留学を終え中国から帰国
  • 2008年3月 「楽生」と名を改め真打昇進
6代目三遊亭円楽の総領弟子。隔月で、深川江戸資料館にて独演会を開く他、定期的な勉強会を東小金井、東久留米、藤沢、八千代、川口、京都、高松、金沢、上海などで精力的に開く。本格的な古典落語を演じ、声量の豊かさとメリハリの利いた高座が特徴。二つ目昇進後、中国語習得のため、一年間中国に留学。帰国後、中国はもとより、イタリア、フランス、ドイツで落語(日本語にて)を演じる。2010年から2012年までCS放送 日テレG+「小町テレビ」に、早見優さん、大東めぐみさん、とともに毎週レギュラー出演した他、現在埼玉県の広報番組テレビ埼玉「彩の国ニュース」ではMCを担当。上智大学非常勤講師の資格を持つ。36歳。

 [出演番組] テレビ埼玉『彩の国ニュースほっと』に出演中
          毎週土曜日 9:00〜9:30


 




神田蘭
(かんだ らん)





HP >>   
[出身地]埼玉県春日部市
[血液型]O型
[特技]日本舞踊(吾妻流)、ヨガ、サルサ、エアロビクス、ジャグリング
[趣味]映画、音楽鑑賞、読書、中島みゆきの曲を唄う
[資格]日商簿記検定2級、華道小原流准教授資格

【経歴】
女優・ナレーター・パーソナリティーとして活動後、2004年1月に神田紅師匠のもとに弟子入り、2008年6月に二ツ目に昇進。
数多くの古典ネタを持つが、ドラマチック講談「A作とまつ〜アラフォーに捧ぐ」をはじめ婚活3部作が話題となる。


[得意ネタ]
「真田の入城」「海賊退治」「桂昌院」「春日局家光教育」「秀吉の婚礼」「巴御前」「越の海勇蔵出世相撲」「松井須磨子」「四谷怪談」「芥川龍之介の真説・桃太郎」「マダム貞奴」「鉢の木よりいざ鎌倉」「伊達家の鬼夫婦」「母里太兵衛・黒田節由来」「お富与三郎」「赤穂義士伝より南部坂雪の別れ」「樋口一葉・にごりえ」「徂徠豆腐」「泉鏡花・滝の白糸」「宮本武蔵・狼退治」など多数


[テレビ出演]
・CS日テレ「笑点Jr」
・NHK「おはよう日本」
・マカディア製薬・インフォマーシャル出演2011年9月〜…ほか
[ラジオ出演]
・NHKラジオ第1「日曜バラエティー」(日曜13:05〜15:30)に出演中
・ニッポン放送「ほろよいイブニングトーク」ゲスト
・TBS「大沢悠里のゆうゆうワイド」ゲスト…ほか


 



三遊亭楽大

(さんゆうていらくだい)




HP >>   

【経歴】
生年月日 昭和56年(1981)1月19日
出身地]  埼玉県草加市
[血液型]  A型
最終学歴] 華調理師専門学校

[資  格]

普通自動車免許、調理師免許
珠算3級、少林寺拳法2段
[趣  味]
武道、格闘技観戦又はすること
平成19年(2007) 4月  六代目円楽に入門
 二代目三遊亭楽大を命名される
平成23年(2011) 4月  二ツ目昇進
[ラジオ出演]
 NHKラジオ第1「日曜バラエティー」(日曜13:05〜15:30)に出演中


  

三遊亭楽天

(さんゆうていらくてん)

 
 
 [出身地]  東京都江東区

【経歴】

・2012年 8月  六代目三遊亭円楽に入門

 
 

演 目




 楽生師匠をはじめとして「ふれあい寄席の第一回を絶対に成功させよう」という出演者のみなさんの意気込みと熱演のおかげで、笑い声が絶えることがない場内となりました。

特に初めて本格的な落語にふれたお客様から「やっぱり落語はライブね」というお言葉をいただきました。
ありがたいことです。

当日の演目 あらすじ
 1.ご挨拶 三遊亭楽生師匠の提案で当初予定になかったプレトークを実施。地元春日部についての話題で会場が大いに沸き、すんなりと落語を聞く雰囲気に・・・・。
 2.開口一番・落語

  

  三遊亭楽天(前座)
落語に毎度登場するちょいと"ゆるキャラ"の与太郎が、源さんとナゾ掛(賭)けをする噺です。

まず、与太郎が源さんと十円賭けて・・・・
与太郎:
「まっ黒で大きくて、角があって足が四本あって、モーと鳴くもの、な〜んだ」
源さん:
「テメェが考えつくのはせいぜいその程度だ。牛に決まってら」
その後、何度か謎掛けををしたが、どうしようもないナゾナゾなので負けっぱなしとなってします。そして、与太郎は、掛け金をどんどん上げて、最後に「絶対に当たらない」という問題を出します。

与太郎:
「長いのがあれば短いのもある。太いのも細いのもあって、つかむとヌルヌルするもの、なーんだ」
源さん「この野郎、オレがヘビだと言やあウナギ、ウナギと言やあヘビと言うつもりだな」
「じゃ、両方言ってもいいや」
「ヘビとウナギだ」
「へへっ、残念でした。穴子でからぬけ」 
 3.落語

  

  三遊亭楽大

強情者の男が友達に、灸をすえに行った時の自慢話をしている。

灸をすえに来たお客さん達が尻込みする中で、自分の番がきたので、すーッと中へ入っていくと、
「この男、我慢できるかな」
「まあ、無理でしょうな」
というヒソヒソ話を聞いてしまった。格好つけの強情者は、さっそうと腕に藻草をてんこ盛りにして火をつけた。一つまみでも熱いのに、てんこ盛りしたので飛び上るほどの熱さになって我慢したものの・・・。

 4.落語

  

  三遊亭楽生

さる屋敷で仕事中の植木屋さん、休み時間にその家の主(あるじ)から「酒は好きか」と問われる。
上方の柳影(やなぎかげ)という「銘酒」があるが、出されたものは「なおし」という安酒の加工品。
何も知らない植木屋さん、鯉の洗いまでごちそうになってしまい大喜び。

そして、さらに主から「菜(小松菜)は好きか?」と聞かれた。
ところが、次の間から上品な奥方が
「旦那さま、鞍馬山から牛若丸が出まして、名を九郎判官(くろうほうがん)」と妙な返事。
だんなも「義経にしておきな」と答える。

これは、客に失礼がないための隠語だという。
菜は食べてしまってないから「菜は食らう=九郎」、
「それならよしとけ=義経」というわけ。

植木屋さんはそのやり取りが気に入って、六畳一間しかないボロ家で、通りかっかた熊さんを捉まえてさっそく実践することに。
その顛末は・・・・。


[仲入り]

 5.講談

  

  神田蘭
蘭さん恒例のラン、ラン、ラン、ラン、カンダラーン!のコールを会場のみなさんと練習して本題の講談へ。
出し物は、新作「信長と吉乃」。これは戦国一の弓取りであった織田信長と側室・生駒吉乃(きつの)の物語。
吉乃は、信長が心のよりどころとして、深く愛した女性です。信長との間に信忠・信雄・徳姫を産んでいます。
吉乃の生家・生駒家は、尾張の油と灰を売る大商人であったが、嫁ぎ先で夫を亡くし二人の子を連れて出戻っていた・・・・。
 6.落語

  

  三遊亭楽生
元気のいい魚河岸の源兵衛、清八、喜六の三人連れは、金沢八景見物の帰りに、
東海道・神奈川宿の武蔵屋という旅籠に泊まることになった。
三人は芸者を上げて飲めや歌えの大騒ぎ。
隣室に泊まった万事世話九郎という侍は我慢できず、番頭へ文句を言う。
隣室が侍と知った三人は静かになるが、その中の一人の源兵衛が川越のおじさん宅でおきた不義密通の話をする」。これで三人が再び盛り上がってしまい大騒ぎ。

その騒ぎに激怒した万事世話九郎は、隣室へ怒鳴り込み「おまえ(源兵衛)は妻と弟の仇。三年越しで探していた相手」と、三人をグルグル巻きにした上で翌日バッサリ斬り捨ててしまうことになった。
翌朝、震えている三人を尻目に昨晩のことをケロッとわすれたような侍は、帰り支度をする。「おかげでよく寝た。ああでも言わにゃ、夜通し寝られんかった」と・・・。

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