会津で吟醸酒造り体験記 田植編 .
 田植え編
【開催日】  5月22日(日)10:30〜     【場所】  福島県会津若松市湊町上馬渡地区水田
水田のある湊町は、遠くに磐梯山の雄姿を臨む猪苗代湖近くにある静かな町です。
話はかわりますが、私たち夫婦はこの4月に会津若松・鶴ケ城桜祭りを見学しました。(もっとも、今年は寒くて桜が咲いていませんでした。(>_<))
その帰り道、会津から国道294号線を使って白河へ出たのですが、いくつかの集落を抜けると、遠くに時計台らしきすばらしい建物があるなぁ・・・・学校かしらと、思いつつ、通り過ぎた場所が記憶にあったのです。
ナント!その建物は湊小学校であり、水田はその前だったのです。

湊小学校

実行委員長の斉藤さん


参加者のみなさん
天気は晴れ。大分暖かな陽気で絶好の田植え日和となりました。
はじめに、実行委員会会長の斉藤さんからのあいさつ、我々を引き受けてくれた組合長の小檜山さん、さらに蔵元さんの紹介がありました。
次に、今では器械による田植えが中心で手植えができる人も少なくなり、その数少ない5人の早乙女のみなさんをはじめ農協の方、世話役スタッフのみなさんの紹介が続き5班に分かれ田植えをすることになりました。


       ご指導の地元のみなさん 

組合長の小檜山さん


蔵元さん

本日の田植え参加者は約60人。女性グループなど若い人が多くてびっくりしました。参加者は地元福島の方々がさすがに多かったようですが、神奈川、埼玉、千葉、仙台からの参加もありました。 早乙女さんから田植えの方法を聞いていよいよ田植えの開始です。総勢60名の参加者が、待ちかねたようにいっせいに田んぼに飛び?込みました。今年で4回目という若夫婦もいて、その手馴れた手つきに感心したものです。
もっとも、ヨメは田んぼに入らず高見の見物係(それが同行の条件でしたから・・・・)に徹して、私の勇姿にホレボレ?していたのは言うまでもありません。
ところで、昔、子供が小さかったころ、子供が喜ぶからと芋掘りなどへ連れて行ったことがありましたが、今は、そんな心配もなく初めての田植え体験でコーフン?している自分を発見してしまいました。

毎年参加している人も多く、いろいろ楽しい話を聞かせていただきました。
私は、水田へ入るのは初めてだったので、会社の同僚(兼業豪農家)から予備知識を仕込みながら参加しました。(もっとも、金を払って田植えするならウチにも来てヨ、と言われましたが・・・・)
そして、同僚から田植え用の長靴を借りて挑戦することになりました。しかし、この長靴よくできているよなぁ。
この長靴は、足首と靴底を十字にゴムで固定し田んぼの泥で足を取られても絶対に抜けないようになっています。(写真参照)
今回、植える苗は、福島県はじめてのオリジナル酒米品種である「夢の香」だそうです。この「夢の香」は病気にかかりにくく、寒さに強くて倒れにくい良好な品質の酒米だそうです。私と正反対の性格を持っているようですね。
今年冬に出来上がったお酒も、芳醇な香りのおいしい酒だったようです。楽しみだなぁ・・・・。
この早苗を一握り持ってじっと見てみると、「せんだんは双葉より芳し」?という諺どおり、背筋がピンとして品のある立ち姿?でありました。
もっとも、今までほかのイネの早苗をまじまじとみた経験はないので感想にもならないのですが。(早苗といえば、昔、同僚のヨメさんの名が同じ早苗でした。きっとお父さんはすくすくと育つように願って命名したのだと思います。が、今、どうなったかは定かではありません)
「おいしい酒米になれ」と一言一言苗に声をかけ丁寧に植えたことは言うまでもありません。
今では家族の誰もが私の言うことを聞きませんが、この苗は何もモンクを言わずすくすく育ってくれそうです。
ところで、長靴を履いてカッコウはそれらしき姿ですが、やはり、ゴルフと同じでへっぴり腰だと効率悪くて疲れますね。
毎年参加の方も多く、手馴れた手つきで植えているところを見て感心してしまいました。
 

      
昼休みは、すぐそばにある湊地区の基幹集落センターにて昼食となりました。
地元のみなさんが心を込めて作った地元産の食材を使ったお田植え弁当とあったかい田舎汁です。もちろんお弁当には会津名物のニシンが入っています。
ところで、昼食をご一緒したAさんは、リタイア後仙台在住だそうですが、それまでは、単身赴任で、偶然にも14年間私の住んでいる町の近くで生活し、さらに驚いたことに、勤務場所も東京駅の私の勤めている会社の半径50m以内にあり、行きつけの飲み屋も同じだったようです。まさか、会津でお会いするとは・・・・。

植え終わった後の田んぼ(ほとんど世話役の小比山さんが植えたようなものですが)を見ながら、サラリーマン生活では味わえないような久しぶりになぜか充実した、そしてゆったりとした気分となったのでした。

田植えが終わった後の一杯が楽しみだったのですが、車できたので、それを諦めて約240km離れた我が家へ帰り、家で晩酌をしたのは言うまでもありません。
会津では5月下旬が田植えの季節です。福島県内に入ると水を張った田んぼに沢山の人が出て田植えをしておりました。このような大変忙しい時期にもかかわらず、私みたいに、口は達者でマイペースな素人を、みなさんよく我慢して付き合っていただきました。
実行委員会のみなさんをはじめ蔵元の方々、ご指導いただいた地元の皆様に厚く感謝をいたします。
ありがとうございました。
本当に楽しい一日でした。
受入蔵元 名倉山酒造
會州一酒造
末廣酒造
宮泉銘醸
花春酒造(移転準備のため今年は中止)
| 画面上部へ戻る |

  吟醸酒造りTOPへ |  |  |
inserted by FC2 system