会津で吟醸酒造り体験記 瓶詰め編 .
 【開催日】  2月25日(土)     【場所】  山口合名会社・會州一酒造  福島県会津若松市相生町7-17
 仕込み編
【参考】吊る搾り

モロミ

モロミを袋に入れて吊るすと、雫がポタポタとタンク内に溜まる
タンク内に溜まった酒を大瓶へ移す 

山口合名会社・會州一酒造

2月12日に仕込みをしてから、會州一酒造の杜氏のみなさんが手間暇かけ育てた醪(モロミ)が熟成されいよいよ吟醸酒完成のときを迎えました。

このお酒は、香りを大切にするため「吊る搾り」という方法で搾ったものです。すなわち、モロミを酒袋に詰めてタンクへ吊るして自然の力・・・雫をポトポトと落とすものです。
そして、火入れをしない吟醸生原酒をそのまま瓶につめて、さらにラベルを貼って特別醸造の吟醸酒が誕生したのです。


なお、このお酒の試飲をしたのですが、蔵出しならではの芳醇な香りのおいしいお酒でした。
日頃、安い酒しか飲んでいないので、この純米吟醸酒はこの世のものとは思えないほど・・・おいしく感じましたのもウソではありません。




會州一酒造

仕込み編

會州一酒造・桜井さんから作業の段取りを聞く

會州一酒造・会津杜氏の猪俣さん

蔵元の山口社長
 .


@タンクから移された吟醸酒
火入れ(加熱)しない蔵出し原酒です

A透明でうすいあめ色をしています


B吸出し器具にて瓶へ

C四合瓶へ詰める作業の開始

   

D意地汚い私は
多めに瓶へ
注ぎます

E残念でした!
ちゃんと適正調整されて
しまいます。
.


Fそして栓をしめます



瓶詰が終わった後に、殺菌のため火入れをしますが、生酒を楽しむために火入れはしません


H自作のラベルを丁寧に張って出来上がり

銘柄は私の名前から一字をとって「夢にしました。

これは、ちょうどその年が、40年弱に及ぶ私の会社生活卒業の時でした。在職中にお世話になった方々へ、その記念品としてお渡しするためにこのイベントに参加しました。
そして、ナント!50本ほど購入しました




吟醸酒づくりに参加した人たちとの最後のミーティング
私は会社生活卒業記念のために、お世話になった方々に配るために50本ほど購入しました。






  

  


杜氏の猪俣さん(右)


桜井さん(右)


市役所・三浦さん(左)

   このお酒の感想を書こうと思っていたら矢先、呑兵衛殿から次の便りがありました。無断掲載ですが

猛六さま

昨晩「夢萬願」をいただきました。
予想をはるかに越えた旨さ!
香りが良くて、とても上品。透明感と少しピリッとした感じがとても新鮮。
酒屋ではなかなか手に入らないシロモノです。
女房と二人でクイクイと4合いきました。
(実は、うちはワインと日本酒にはなかなかうるさいのです。毎日大した物は飲んでいないけど・・。)



この新鮮さを味わうには、早く飲んだ方が良いというのは確かですネ。
しかも不快な酔い感が全く無く、体は快適。今朝の目覚めも爽快!
何か良い事がかないそう。
今週中に早くもう一本いかねば!
良いお酒の典型的なパターンでした。
ほんとうに美味しかった!!ありがとうございました。
これからは是非毎年酒造りに出かけることをお薦めします。

                             

おわりに
我が家の近県でも酒蔵見学のイベントなどが増えてきています。
日本酒を飲む人が減ってきているので各蔵元さんのPR活動も熱気を帯びてきています。

ところで、昨年の5月からはじまった会津若松市ほろむいイチゴ四季の里主催の「自分ブランドの純米吟醸酒づくり」もこの3月で終わりになりました。
この体験コースのことは、私のリタイア後のイベントをいくつか探していたときに、偶然会津若松市のHPによりこの催しを知りました。
そこで、友人を誘うつもりだったのですが、(紹介記事はありましたが実態がどうか不明だったので、仮に期待はずれだったら困ると思い)まずは、様子見のためヨメを誘うことにしました。
5月の田植えは日焼けするからイヤジャと言って休憩所で待機していたヨメも、何度か訪れるうちに途中から積極的になり(写真係りで連れて行ったはずが)私が撮影係となってしまったほどでした。
最後には貴重な体験に酔っている感激しているヨメがいました。
一番印象に残っているのは、2月の仕込み体験だったと思います。
酒米を蒸すためにセイロから立ち上る蒸気が天井に広がる様は大変な迫力でした。そして、セイロから出された米が蔵一面に広げられた何枚ものムシロの上に投げ出され、その酒米が冷たい外気に触れて湯気でモウモウとり蔵の中が真っ白になる様は本当に幻想的でした。
普段考えたこともない光景だったのでビックリの連続でした。




春の田植え

夏〜青々と育った稲

秋〜刈り取り後の畑

冬〜仕込み

純米吟醸酒の完成

今まで日本酒といえば、熱燗の安酒を飲んでいたせいか悪酔いする(飲みすぎが原因?)イメージでしたが、この体験コースに参加して改めて日本酒はホントにウマイ!と見直しました。(流されやすい性格っていわれてますけれど・・・)
冷えた吟醸酒、何にでも相性がよいと思いました。

さいごに
今回で「自分ブランド・・・コース」は4回目だそうですが、事務局、蔵元、農家のみなさんのおかげで貴重な体験ができたことを感謝いたします。
ありがとうございました。
なお、他の蔵元参加者を含めて最終日に出来上がったお酒の飲み比べ=懇親の場があればさらに楽しいものになったかもわかりませんね。(もちろん会費制)

| 画面上部へ戻る |

  吟醸酒造りTOPへ |  |  |
inserted by FC2 system